労働者協同組合を聞いたことがありますか

先日、国会で労働者協同組合法が、全会一致で昨年12月に成立したと知りました。この共同組合は地域の多様な需要に応える事業を行い、持続的で地域に活力のある社会を実現する目的を持ち、組合員が出資し、組合員の意見が適切に事業に反映され、組合員が事業に従事することを基本としている。また、組合員は組合と労働契約を結び、組合員の議決権と選挙権は一人一票で平等、役員は総会で選挙する。会社法の株式会社やNPO、企業組合などでは果たせない役割を持つと考えました。地域活性化の一つの方法と思えます。

 

2年後までにこの法律は施行されますが、この協同組合の経営が難しいと思います。事業の黒字を維持継続し、組合員に配当を行うには、知識・ノウハウ・経験に基づく優れた経営が必須です。このため、診断士が経営支援を行う機会が生まれると思います。スペインのモンドラゴン労働者協同組合やイタリアの成功例を学び、中小企業の事業承継などにもこの組合を活用できるかを勉強する必要があると思います。

 

(柴田一喜)