専門テーマでも人は集まる:セミナー集客の工夫

近年、GX(グリーントランスフォーメーション)や脱炭素に関する取り組みが各分野で進められています。こうした新しいテーマは社会的関心が高い一方で、「自分たちの事業とどのように関係するのか分かりにくい」という声も少なくありません。

 

今回、あるGX関連のセミナー開催にあたり、集客支援の形でプロジェクトに関わる機会をいただきました。主催者側からは一定数の参加目標が設定されていましたが、テーマがやや専門的であることもあり、当初は集客の見通しが立てにくい状況でした。

 

そこで、まず意識したのは「幅広く告知する」ことよりも、関心を持ちそうな層に適切に情報を届けることでした。具体的には、支援機関関係者や中小企業診断士のネットワーク、技術系分野に関心を持つ方々など、テーマと親和性の高いコミュニティを中心に情報を共有しました。

 

また、単なるイベント案内ではなく、「なぜ今このテーマが注目されているのか」「中小企業や支援者にとってどのような示唆があるのか」といった視点を加えて伝えることも意識しました。専門性の高いテーマであっても、背景や意味が整理されていれば、関心を持つ人は確実に存在します。

 

結果として、最終的には当初目標を上回る参加者にご参加いただく形となり、オンラインと会場を合わせて多くの方に関心を持っていただくことができました。もちろん、これは主催者や関係機関の皆さまのご尽力によるところが大きく、私自身はその一端をお手伝いさせていただいたに過ぎません。

 

今回の経験を通じて改めて感じたのは、中小企業診断士の持つネットワークの価値です。診断士は多様な業界や地域の企業、支援機関と関わる機会が多く、そのつながりを通じて情報を適切な場所に届ける役割を果たすことができます。

 

今後も新しいテーマや政策分野が登場する中で、こうしたネットワークを活かした情報共有や橋渡しの役割は、ますます重要になるのではないかと感じています。

 

 

梶 敦次