キャリアとは何なのでしょうか?
例えば、○○省のキャリア官僚然り。仕事をバリバリやっているイメージがあると思います。
キャリアの語源を紐解けば、馬車が道を通った後にできる窪み、いわゆる「轍」をさします。
そこから転じて、「経験」を意味します。
つまり、「ライフキャリア」と言ったほうがイメージがつくかと思います。
そのため、キャリアにはダウンという概念はありません。
なぜならば、経験が減ることはないからです。
ポジティブもネガティブもすべて経験になり、それについてどう思ったか、どう変わったかにより、その後の人生の「スパイス」が変わってきます。
ネガティブな経験でも、ポジティブに受け入れれば、その経験は、その後の人生において貴重な影響を及ぼします。
その逆もあります。
さて、キャリアと診断士の活動がどのように結びつくのでしょうか?
我々診断士は支援させていただくための、すべての情報を網羅することはできません。
ある企業様を訪問する際にも、ホームページやインターネットから最低限の情報は入手できます。
ただ、当然のことながら、そこにその企業様と同じ業界の経験があれば、話はより理解しやすいです。
実際は、話を聞いてみると、実際は全然違った相談だったりもします。
つまり、どこからどのようなボールが飛んでくるかはわかりません。
私は、自分のキャリアをフル活用し、事業者様との間関係の構築過程で趣味の話をしたり、自分の職歴の話しをして、共感を得るようにしております。
そんな時こそ、ライフキャリアの出番です。
今までしてきたことはどこでどうつながるかは、未知数です。
同じ業界でも企業様が違えば、相談内容も変わります。
なので、業界知識や業務知識に理解があることはよいことですが、それ以外の「余白(車のハンドルでいう『遊び』)」の部分も重要な経験だと思っています。
そのために、私は積極的に色々な活動をすることを非常に重要視しています。
協会活動、支部活動、研究会、区会活動(支部管轄を超えても)など。
可能な範囲で、様々な集まりに顔を出し、人と話してみることでも、キャリアを積んだことになります。
企業様先で、以前懇親会で話した内容と同じことが出ることだってあります。
そんな時はできる限りで話を共感し、わからないことはその「仲間」に尋ねてさらに知見を増やせば、お互いにとってwin-winになります。
そのため、キャリアと診断士は切っても切り離せません。
末筆ながら、このコラムを読んでいただいた皆様のキャリアの一つになれば幸いです。
(大嶋 亨一)