今や毎日のようにニュースや記事で取り上げられる「AI」。
対話型AIや生成AIなどと呼ばれ、パソコンやスマートフォンで手軽に「質問」を投げると即座に「回答」をくれることから、その利用が爆発的に広がっています。
テニスの練習に例え「壁打ち」という人もいます。次々にボールを打ち返してくれるからです。
大事な点は質問内容です。理解や解釈しやすい質問でなければ、とんでもないところにボールが返ってきます。「少し試してみたが、役に立たない」といった場合、この質問が適切でない場合が多いようです。
例えば、店舗で販売する商品POPのキャッチコピーを考えたい場合、具体的に「口に広がる甘酸っぱい、夏に美味しい冷菓子のキャッチコピーを20文字以内で考えて」と聞いてみます。返答が気に入らない場合、さらに「もっと具体的に」や「冷感を強調して」などと壁打ちを繰り返します。
工場では、受注した製品加工の納期やリードタイムを示し、加工の順番を教えてもらうこともできます。測定データの傾向をグラフ化なども良いかもしれません。文書力に強い会話型AIは、今やプログラムや画像の生成までも可能で、利用範囲が格段に広がっています。また、表計算や文書作成、検索エンジンなど、今後公開されるソフトの多くに、このAI技術が搭載され、利用方法も大きく変わってきそうです。
一方、利用の留意点もあります。質問はAI側が再利用しますので、会社の機密情報や個人情報を入れないようにしてください。また、対話型AIは必ずしも正しい答えを返すとは限りません。都度その是非は自分で判断することが大事です。そして、対外的に回答を利用する場合は知的財産権などにも留意が必要です。
とは言え、使いこなせば画期的に業務効率化が図れるなど効用も大きく、利用がまだの方は一度試してみてはどうでしょうか。
なお、この文書はAIに校正してもらいました。
(下田 浩二)