うっかりすると逆効果にも 〜アップデートすべきウェブの知識〜

意外と多い、ある質問

マーケティングの支援をしていますと、話は必ずウェブサイトのことに及びます。その際よく受けるのがこんな質問です。

 

「他のサイトからのリンクを多く集めると、サイトの評価が上がるんですよね?」

 

これにはNoとお答えしています。検索エンジン(※1)からの評価を上げるのに必要なのは、リンクの量ではなく質だからです。それどころか、質の悪いリンクが大量にあるとペナルティを課せられ、評価を下げられてしまう恐れすらあります。

ちょっと待てよ、と思った方がいらっしゃるかもしれません。「以前聞いたことがあるぞ。リンクは多ければ多いほどいいと」と。そうです。以前はそうだったのです。そのため、質は無視でリンクの数だけを増やすことが横行しました。その結果何が起きたかというと、Googleが評価基準を変更して、質の低いページからのリンクを大量に集めたサイトの評価を下げることとしたのです。

 

Googleが基準を変更する理由

「検索されたいキーワードをなるべく多く盛り込むと良い」というのも同様です。現在は、上位表示を目指すためだけに同じキーワードを過剰に詰め込むとペナルティを与えられるようになりました。よかれと思って行った対策が逆効果となってしまうため、このような大きな変更に関する情報はアップデートしておいたほうがいいでしょう。(※2)

ではなぜGoogleはこのような変更を行うのでしょうか?

それはGoogleの立場になって考えてみると分かります。Googleは企業ですから、競合する検索エンジンとの競争に勝たなくてはなりません。一般のユーザーにBingでもBaiduでもなくGoogleを選んでもらわなければならないのです。それには、質の良い検索サービスを提供し、「Googleを選んだから、役立つページに辿りつけて、必要な知識が得られた」と満足してもらう必要があります。そのために、ユーザーにとって本当に役立つページが上位表示されるように常にアルゴリズムを改善し続けているわけです。

 

大切なのはユーザーへの思いやり

このように考えると、私たちのサイトが評価されるために行うべきことはただ一つ。それは、ユーザーにとって本当に役立つものを提供することです。前述の、意味のないリンクを大量に貼っただけのサイトや、文脈がおかしくなるほどキーワードを詰め込んだサイトがユーザーにとって分かりやすく役に立つものとは到底思えません。

ためしに、何か適当な言葉を検索してみてください。上位表示されるページを読むと、とてもわかりやすい内容になっていることに驚きます。根底に流れるのはユーザーの役に立つという考え方。すべてはこれで説明がつきます。

よく考えてみれば、ユーザーを思いやり、もてなすことは、ウェブサイトに限らずマーケティングや事業活動全体に通じることかもしれません。

 

※1 検索エンジン 本稿ではGoogleを想定しています。現在の国内の検索エンジン利用率は、GoogleとYahoo(YahooはGoogleの検索エンジンをベースに採用)で85%を占めるためです。

※2 アルゴリズムのアップデート情報はGoogle Search Centralで入手することができます。直近では今年3月にサイト評判の悪用に関するアップデートがあったようです。

 

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(五百田 誉子)